大きくなったら何になりたい

うちの幼稚園では誕生会で誕生月の子どもが、大きくなったらなりたいものを皆の前で言うことになっている。最近気になっていたのだが、「大きくなったらケーキ屋さんになってケーキを売りたいです」という人が多い。ケーキ屋が人気だということではない。「売りたい」といってしまうのである。ケーキを作りたいのではなく、売りたいのか。職人ではなく商人になりたいのか。生産活動に目が向いているのか消費活動に目が向いているのか。どっちでもいいことのようだが、今の時代に生活をする私どもは「とっても消費者」であり、その弊害も見えている。それで危惧するのだ。くり返し言う。子どもたちは、ほんとうに「売りたい」のか。
今月、娘の誕生月だった。「大きくなったらケーキ屋さんになって、」ケーキ屋さんになりたいというのは、いつも言っている。それから? なにが続くか・・・「ケーキ屋さんになって、いろいろなケーキを作って食べてもらいたいです」。ホッ。