2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

子どもの言葉(8)

風呂の中で突如長女がたずねる。 「ウチたち(私たち)ってほんとはお話?」 おもしろいことを藪から棒に言うなあ。背後世界を予感させるような発想だ。その真意は即座には合点できぬので、問い返した。「お話って?」 「お話だったらヤだもん。生きてる方が…

ある日の散歩

子どもとの散歩はにぎやかだ。先日、通ったことのない道を発見。道がパッと開けると、そっちに行かずにおれない。道がいざなっているとしか言いようがないほど。しかも緑のトンネルが続いているので子どもたちは当然そっちに駆け出す。 出遅れた息子が、立ち…

笑い転げる

うち風になる。そういって風の中の高原を駆け出す長女。 ごろごろ競争しようと誘われ、坂に寝転がり転がり落ちる。 思いの外に回転速度も降下速度も早く、笑いながら転げ落ちる。 これはおもしろい。ごろごろ転がって真っ白だ。次にはちゃんと目を開けて。そ…

子どもの言葉(7)暑さと冷たさはどうつながるか

娘が皮膚科に行って液体窒素でイボを焼いた。マイナス180℃なのだが、白い煙が上がっていて、その液体のついた綿棒を患部にあてると、熱い! と感じる。娘にどうだったかたずねると、熱かった、といった後、冷たかったと言った。 既経験者である長男に、冷た…

大きくなったら何になりたい

うちの幼稚園では誕生会で誕生月の子どもが、大きくなったらなりたいものを皆の前で言うことになっている。最近気になっていたのだが、「大きくなったらケーキ屋さんになってケーキを売りたいです」という人が多い。ケーキ屋が人気だということではない。「…

漢字工作

昔の人の暮らしとかいう事典をみながら石斧、槍、弓矢を作ってみたり、理科の実験的なことをしてみたりが好きな息子が、ぼくが帰るとこんなものを見せてくれた。 [ 竹串を切って作った弓矢。その形は、「弓」という字と「矢」という形をしてる。その後、弓と…

子どもの言葉(6)

地球儀を手に入れた息子が、それを眺めながら驚いて曰く、 「はじめて知った! 日本が夜なら世界中どっこも夜だと思ってた」

中沢新一氏によるブランコの叙述

学生時代から何回か中沢新一の講演に足を運んだことがある。終わってから、彼を取り囲む女性の群れをかいくぐって質問に行くと、目がハートになったファンの本にサインしたりしながら、いつもちゃんと答えてくれて好感をもった。拙著を進呈したときはタイト…