2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

池田晶子様へ

「虫の夜の星空に浮く地球かな」という句について、池田晶子女史の解釈を聞いているところです。 この句の面白みは「逆転の構図」だと言います。「虫の音を聴き星空を眺めている私が、虫の音となり星空となる」という逆転を「浮く」が端的に示しているとのこ…

「虫の夜の星空に浮く地球かな」をめぐって

虫の夜の星空に浮く地球かな 大峯あきら 以前ブログでも話題に上がり、ぼく自身エッセイ(『花はどこに咲いているか』第3篇)や論文で引いたこともあり、幼稚園で園児と群読したこともある、大峯先生の名句ですが、その解釈を池田晶子さんがしているエッセ…

『満月をまって』

「後の月」すなわち名月の翌月十三夜がもうぢきです。「満月をまって」というと連想するのは十五夜前後の月の名前。十四夜が「待宵」、十六夜は「いざよい」、十七夜「立待月」十八夜「居待月」十九夜「寝待月」。古人の、月との関わりが、月を待つこころが…