2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

死者への手紙

幼稚園で10年以上もくらした茶色のちゃぼ“ちゃちゃ”ちゃんが26日夕方、もはや目を開けることがなくなった。 死んでしまったのであろう。彼女の居場所は、あるいは行った処は、どこなのか。それを、先回のブログに挙げた村上鬼城の句にならって言いたいと…

小春日和はひなたぼこ

屋内で座り仕事をしていたら凍えるようだったので、ぬるんだ湯を沸かしなおして、前園長の遺産で冷蔵庫に眠っているこぶちゃを入れて、すする。 まだ寒い。外のベンチで日向ぼっこしながら、園児と群読する俳句を物色する。 大木に日向ぼっこや飯休み 鬼城 …

The Birthdayのライヴに行きました

The Birthdayのライヴに行くはめになった。米子ベリエというライヴハウスも初めてで、いいとこだった。「ロックの」ライヴはやっぱり愉しい! 普段ではしないような体の動きが飛び出すので、関節も喜んでるだろう。TEARDROP(初回限定盤)(DVD付)アーティスト:…

James Turrell“Open Sky”によせて

天井に開けられた四角い空虚から 青空が降り 明るみに座り空の天井を見上げる表情たちは明るい それでも人は見上げてしまい 開かれた空 切って限って開く 青空が青空すぎて 四角く塗り込められるから けれども 輪郭を揺るがせにじり寄る青の力 開く空 限るの…

直島、地中美術館にて

穴が、地中美術館にも砂浜にも岩場にもパオにも、あった。 穴とは、出入りのあるところ。 出入りとは、異次元の落差に身を晒すこと。 異次元またぎは眩暈。

山へぱんを買いに行こう;「コウボパン 小さじいち」というお店

さわやかな秋の一日、大山にある気合いの入ったパン屋さんへ行って、ランチもいただきました。あきらかに、食べてしまってから気づいてあわてて撮ったというのが丸出しの写真ですが、それでもおいしそうでしょ? 天然酵母の力が10日間をかけてパンを膨らま…

會津八一『鹿鳴集』随想

唐招提寺にて おほてらのまろきはしらのつきかげをつちにふみつつものをこそおもへ奈良の大学で講義をしているので、この歌を学生に紹介した。せっかく奈良にいるのだから、この歌の状況に身を投じて見るとよい。そこで「ものをおもふ」時、八一と同じ時空に…