2009-01-01から1年間の記事一覧

インフルエンザ対応

インフルエンザが猛威をふるっている。 これほど多くの顔にマスクが覆われたことはなかっただろうし、消毒液が売れたこともなかったであろう。 これほど蔓延すると、二つの対応に分かれてくる。がいして、ものごとへの反応には相容れない二つの極端があり、…

くぬぎの子

余子神社で育つもの。カブトムシ、クワガタムシ、虫を捕まえるのに夢中になる子どもの心、父と子の共通の関心、帰ろうという子どもを待たせるほどの父親の熱さ、高校生が小さい子を思いやる気持ち、飛んでいるカブトムシを捕まえる興奮。 そんなたくさんなも…

大きくなったら何になりたい?

双子の娘が将来なりたいものは、一人は芸術家、末の子は魔女とキノコ屋さん。息子曰く「ぼくは、大工で漁師で、設計士で、それからあの、あの、哲学者。」「なにがベースになるかが問題だ。」と私。「真空の研究もしたいし。」「パスカルも真空実験してたん…

水と影

先日、大山で川遊びをした。ちょっとした渓流で水は透明で冷たく、昼前の日差しが強かったとはいえ、すぐパンツ一枚の姿で遊んでしまう娘たちには笑った。おさなごはすぐ、水に憑かれてしまう。秋の水だろうが夏のそれだろうがおかまいなしだ。 水は、形なき…

追悼N

30代半ばの女性の友だちが死んだ その日ぼくは幼稚園の誕生会で全園児に向けて話をしていた。 かぐやひめが月に帰る、それは死んでしまったということなのです。おじいさんでも、若いお姉さんでも、生まれたばっかりの赤ちゃんでさえも、死んでしまうのです…

作者と作品――イイホシユミコと磁器

このごろすっかりバカ親ブログになり下がっているので、たまには子どもネタぢゃない話をしないとね。 作品と作者の関係は、簡単ぢゃない。作品はもはや作者から離れていると考えれば、作者なんてどうでもいいともいえる。逆に、作品と作者があんまりに別物だ…

おそ松とバーバパパ

双子は六つ子に親近感をもつのか、この夏、インフルエンザにはかかからなかったが、「おそ松」病に感染した子どもたち。DVDを初めて見た子どもたちは何で色がないのかきょとんとしていたが、それは束の間。そのナンセンスギャグのツボにすっかりはまって…

バカボンのパパなのだ

自己言及性が自己であるから、自己規定を重ねていくことで自分というものがとらえられることはある。自分が提出する物差しで自分をはかる。でも、他者の提出する物差しで自分をはかることも自己言及性の閉塞性を破るには、つまり自己が自己であるためには、…

一重の生;舌も一枚

「何かを信じておきながら、それに生きない。それは不誠実というものだ。(To believe in something ,and not live it, is dishonest.)」(マハトマ・ガンジー Mahatma Gandhi) このことを、ぼくも色んな形でいろんな言葉で言い続けてきた。それを師匠から叩…

女ごころとcharaのうた

女ごころがわからないぼくは、Charaのうたをちゃんと聞いたらいいんだよな、と思うことがある。

子どもの言葉(28)塞がれると感じられてくる

食卓で、においと味の区別がついていないような話し方をした妹に、においは味とは違う、と長男坊。それに対してぼくが、においが分かんないときは味も分かんないから、味とにおいは全然別ぢゃなくて、結びついてるよ、と言いました。 ちょっと考えて息子曰く…

子どもの言葉(27)結婚

息子は「足かせ」という言葉は知らない。 幼稚園の娘が結婚はしたくないと言う。なぜか聞いたら、キスなんてしたくない、べー、とのこと。息子も結婚なんてしたくないというので、訳を聞いた。 「結婚なんて、足にダンベルつけるようなもんだよ。奥さんとか…

境港・東海・ウラジオストク貨客船就航

今や世界に研究のすそ野を広げている西田哲学だが、若かりし西田が日ごとに海を飽かず眺めているのを、不審に思った近所のおばあさんが何をしているのかたづねると「世界のことを考えている。海というものは不思議なものだ」と答えたという。 海を見るとき、…

子どもの言葉(25)

夕食時にフビライ・ハンの話題になる。その評価をめぐって、ひどい人だとか卑怯だとか、日本に攻めてきたとき、武士が名乗りを上げてる間に攻撃したとか、向こうからしたら名乗りを上げている状態は意味不明の丸腰状態じゃないかとか、色々言ったあとで、で…

風呂問答 シンボルについて

ぼくは民主党、公明党、共産党が好きだ、と息子が言う。どうして? と聞くと、国民の生活を考えてるとか、アメリカの真似をしないとか、ポスターのコピーであろう理由が出てくる。うさんくさい領域であることを伝えようとすると、話が移る。あるポスターでは…

オーガニックコットン・浜綿

棉を植えた。芽が出るまで、私に楽をさせるかのように、雨がよく降ってくれた。1週間もせぬうちに、青葉が出てきた。大柄なきれいさのある花も、ふわふわの実もたのしみである。 実は、幼児でも十分摘めるものだ。そして、棉を摘むのを子どもは大変喜ぶ。あ…

ハプニングににじむ日本教

市民運動会というものに参加した。ラジオ体操は今でも恒例のよう。何十年ぶりだろう。「できるかどうか怪しい」と隣の人に言ったら、「体が憶えているよ」といわれ、ほんとうにそうだった。なので、前でお手本をする人が一か所間違えて別の体操をしたのがわ…

子どもの言葉(24) 斜に構える

わが家では寝るとき川の字なのだが、息子は「長靴下のピッピ」ぢゃあるまいし、足の方を頭にして寝たり、すでに人が寝ている布団に斜め下から入り込んできたりするので、布団のなかがまるで、こたつの中の足の置き場の争奪戦のようになってしまう。 そこで、…

宮島達男≪MEGA DEATH≫

サントリーミュージアム天保山の「インシデンタル・アフェアーズ うつろいゆく日常性の美学」における、宮島達男氏の作品≪MEGA DEATH≫がおもしろかった。 http://www.suntory.co.jp/culture/smt/gallery/index.html 長さ25mにおよぶ壁面全体に1800個以…

卑弥呼さまヘアカタログ

妹の髪を結んでいる兄貴。えらいねえ。 一人目の妹には嫌がられる。もうひとりに声をかける。「もゆも、ひみこさまにしてやろうか」 さすが歴史マニア。ひみこさまって?と聞くと、本を持ってきて見せてくれた。 オレふつーはいやだよ、と呟くように妹の髪を…

恭啓 忌野清志郎さま

ぼくが「自我に目覚める」のを後押ししたのはあなたです。ぼくが着る物に対して興味持つようになった最初の一枚は、RCサクセション≪PLEASE≫のジャケットのTシャツです。ぼくが大学の授業で一番何度もかけたビデオは、久米宏のニュースステーションであなたが…

無始無終ー息子は天才だ! 

息子の空手の迎えに行く。「今日、むかえ自動車?」「ううん。自転車」「やったー」息子を後ろに乗せて星座を見ながら走る。「止まって。あれ、飛行機?」「うん飛行機。UFOだと思った?」「やめて」 息子は借りてきた本で宇宙人の話がよほど怖かったらしい…

地獄がこわいいい子

夜寝る前に話をせよとせがまれたが、その小2娘が言うには(以下Sと表記) S「地獄に落ちる話はいやだよ。こわい。地獄に落ちたくない。」 K(私)「そうかぁ、落ちたくないかぁ・・・。それはいい子だ。ぢゃあ落ちないようにしたらいい。」 S「どうしたらい…

肩こりと空

深夜のテレビで「ためしてガッテン」が肩こりをテーマにしていた。肩コリで悩まされているゲストを呼んで、コリの正体は幻だというのだ。するとゲストは、幻と言われたってあるんだものと言ってるのを聞いて、どこかで出くわしてる構図なと思っておもしろか…

桜の名・所

桜の名所って色々あるんだろう。松江城に連れて行ってもらった。確かにきれいはきれい。ただ、きれいが向こう側では、きれいなだけ。こっちのモードによっては名所は名所にならない。多くの人が認めるのは名所の桜のきれいさであって、ぼくの靴など関係ない…

さくら経験09

目玉曇って、つらの皮厚くなって、いろんなものを犠牲にしながら仕事ばかりやって、境港は殺風景だとか言って、鈍感な自分の、風景を殺す意識の、責任を転嫁し、すっかり普通の大人になってしまった。 この鈍物を目覚めさせるには一つや二つの刺戟では足りん…

子どもの言葉(23)

昨年の話だが、夫婦喧嘩がけたたましかったであろう或る夜中、上の娘が電気の消えた部屋に起きだしてきてこたつに首まではいりこむ。ぼくも入って話をしていたら、暗がりで言った言葉がこれ。 「ちょっとしづかにして。時計の音を聞くから。・・・・ 夜は音…

軍隊なき国にある公然の軍隊

WBCですか。今回は決勝だけ、しかも8回ころから見ました。いい試合でしたね。結果、優勝したなら、言うことないでしょう。 でも、ぼくがおもしろかったのは、昨日の対米戦後にあった、原監督のインタビュー。いわく、 「今日はわが軍の方に軍配が上がった。…

子どもの言葉(22)浄土の人とは

息子が9歳の誕生日の11月ころに言っていた謎かけ。 「お浄土の人と掛けてあんこの嫌いな人と解く。そのこころは?」 さて、みなさん、どう応えましょうか。 息子いわく、そのこころは? 「あんこくはない」 (あんこ食わない・暗黒はない)これには思わず…

また病院へ

先日の診察の際、疑いの残る点があったため、また病院へ行って再度脳波を取ってもらった。 電極をつけてもらっているときにこっくりこっくり。こりゃまずいなあ。ほんとに寝る人は3秒でねるからなあ、と技師さん。ちなみに眠るとα波が消えちゃってすぐわか…