ある日の散歩

子どもとの散歩はにぎやかだ。先日、通ったことのない道を発見。道がパッと開けると、そっちに行かずにおれない。道がいざなっているとしか言いようがないほど。しかも緑のトンネルが続いているので子どもたちは当然そっちに駆け出す。
出遅れた息子が、立ち止まった。うんこ発見。彼は二歳のころ、大便をした後の便器に向かって合掌しありがとうと言っていたが、今の関心のありかはちょっと違う。うんこつつく棒がないかなとさがしている。アラレちゃんのマネかなと思ったら、いわく「糞虫がいるかもしれない」。糞の中まで探したいほどの虫キチ。数日後『ファーブル昆虫記 ふしぎなスカラベ』を読了した。彼はファーブルに「先生」をつけて呼ぶ。
今年の運動会ははじめて積極的で、ことに大玉転がしをとても楽しんでいた。理由を聞いて笑った。糞虫みたいだから、とのこと。スカラベだかセンチコガネだかは知らないが、気分は糞転がしだったようである。

そして、子どもたちは水が好きだ。川に入ってザリガニやらヤゴやらをとるアニキにつられて、娘どもも水にはいる。大喜びで戯れ出す。はちゃめちゃ。
まったく長靴が、それぢゃ意味ないぢゃん、という状態。長靴の上端は水面より下である。じき裸足になる。笑っていたのだが、小さな橋をくぐるべく身をかがめたら、ぼくの長靴の中も川になっちゃった。