カブト泥棒は逮捕する

今日もカブトとりに馳せ参じた。雨上がりの夜中、12時過ぎ。たいてい10時頃か明け方かで、こんな時間に行くのは初めてだ。時間帯のせいか何か、カブトの一匹も見あたらない。昨日の明け方はコクワガタばかりが4匹とれた。うち一匹はヒラタクワガタと見まごうほどの大物。けれど、今はスズメバチの時間なのか。で、早急に退散しようと思ったら、思わぬものがつれた。おまわりさん。
職務質問をうけた。久し振りだなあ、こんなこと。別に悪いことしてるわけぢゃないのに、声がうわずるのは何故だろう。今でも警察を見たら、何もしてなくても逃げようとする心根があるのかもしれないなあ。おまけに、「住所は?本籍は?」と聞かれて、「え?何で本籍なんていわなきゃいけないんですか、カブトとってるだけで」とかいったら、不審者度はぐっと高まる。
「普通の人はこんな時間に・・・」「一般には神社でこんなことを・・・」というような枕詞で語ることしきり。普通ぢゃない者・マイノリティーは、おのれの行為によほどの正当性を用意しなきゃいけない、しかもいちいち、ってことだなあ。
「話してみればわかるが賽銭泥棒かもしれない」と言われたので、いえ、カブト泥棒ですと答えた。本籍を聞く目的は?とたずねて、できるだけあなたのことを知りたくて、などと言われるとプスッと笑いが漏れてしまうのだが、それでも職務質問って、中学生ぢゃなくなっても、いやなもんだなあ。どっか、やましいところがあるんだろうな。そう。生きていて、食っていて、買っていて、心で色々思って、そのくせ「何も悪いことはしていません」なんて、公明正大みたいな顔なんて、できやしないよなあ。


ところで、写真はカブトパン(もしかしたらクワガタパン)。境港一のパン屋「あだち」(2007.1.13,5.5のブログ参照)のパンの特製品。黒糖にチョコチップ。以前試作品をいただいて、子どもたちに大好評。リクエストに応えてくださったもよう。でも残念ながら商品化はされていないようです。