美しさーなんとサッカーの場合

メッシを筆頭に名選手ぞろいの、バルセロナというサッカーチームがある。そのチームが強いのは言うまでもないが、見るものを嘆息させる。長いパスも短いパスも見事に通る。ボールがついたら離れないボールキープ力、ドリブル。見ていてもとられる気がしない。
その強いチームのうまい選手たちが口を開くとこう言う。「私たちは美しく勝つことを好む」「美しいサッカーを目指す」と。確かに彼らのプレーは美しい。
見た目を飾ることでも、派手なふるまいをすることでもでもない。カッコつけることでも、こぎれいにすることでもない。
正しさや強さを超えるのは美しさである。
便利さや経済性が跋扈した時、喪われたのは、美しさである。
かれらの映像を見ていると、天の競技場でのサッカーをみているかのようである。神々がサッカーに興じているように、思わされる。