子どもの言葉(30)私の死

狐の死骸が野ざらしで、風化していくままになっているところがあるということは、以前書いたっけ?
       
  
公園に行く途中、そこを通ると娘が合掌している。
         
そして、兄がナマンダブもせずに通り過ぎていったことを、ぼくに告げ口のように話す。公園に向かおうとすると、もういちど合掌して曰く、「ウチが亡くなったら会えますように」。合掌した顔をあげ、ぼくのほうを向いて、「ウチも亡くなるんでしょ?」と笑って言う娘でした。