あきれた議員舞立昇治

ある弁護士の歓迎会で、あいさつに自民党舞立昇治が立った。そこで、彼は以下のようなことを言った。「私は三権分立のうちの二権、立法と行政に関わらせてもらっている。それで、司法は苦手である。最近自民党は、安保法案などでも意見だとか何とか言われている。そこで、N弁護士にはあんまり四角四面に法律にこだわるのでなく、現実に起こってることを尊重して、現場ではいろんな事が起こるのだから、それに合わせて法律を運用するような、柔軟な弁護士になってもらいたい。」
文字通りではないが、こういう趣旨のことをいったのである。唖然とした。これが今の自民党では普通の法律感覚なのかもしれない。そして恐ろしくなった。「駐車違反だ、罰金だ。」「まあまあ、ちょっと停めただけで、すぐ動かすから、ま、いいぢゃないっスか。」
「赤信号で渡ってはいけない。」「まあまあ、そんな堅いこと言わずに。みんな渡ってるぢゃないでスか。」
こんな感覚だろうか。法律は文字であって建前にすぎない。「現実」はそんなものではない。「現実」に合うように法律なんて適当に解釈しろ。こんな感覚では、法律は有名無実化する。駐車違反どころか、憲法でさえこの態度で手を入れようとする。あらゆる法律の親玉である憲法を軽んじる態度で、首相が憲法違反の法律を作る。これでは日本の法律は頂点から崩れて行く。法治国家も国内の倫理・道徳も、支えを失う。
法律家に対して法律を遵守するなという無茶、そして非礼。そういうことを平気で言うのが舞立昇治議員という人のようである。