遠くなりにけり

朝、洗面所で娘に「父さんは子どもみたいなもんだよ。でかくてしわがあってひげがあるくらいで。うちはもう大人だけど」などと言われた。そんなことを言う双子の娘が中学にあがった。そうなってから、気づいたことがある。小学校との距離だ。
全く意識はしてないのに、小学校の前を通るようなとき、小学校のあり方、立ち現れ方、存在感が全く違うのだ。
全く無関心なものとして立ち現れる。存在感が、物質的な建物。そこに心はかけない。逆にそうなって今気づくのは、以前はなんだかんだ気にかけていたのだということ。今何してるのかなあと、硬い箱のなかに想像をはたらかせていたのだということ。