曼珠沙華に雪

JackSpirit2005-12-07

曼珠沙華に雪がふったら、鮮烈だろう。実際はあり得ない絵ですが。
この夏、子どもの顔ほどもあるオバケ花を通勤路で発見した。毎日自転車で通る時、いくつ咲いているか、いくつ枯れているかを楽しみにしていた。秋になってもなかなか枯れずにいたので、冬まで咲き続けることが想像された。そしたらその花に雪が積もった。
赤い花はそれだけで、鮮烈という語がよく似合う。線香花火系の曼珠沙華の花にも、たっぷりとした花びらをもつオバケ花にも。加えて、どうもぼくはそこに雪を降らせたがっているのか・・・。
先日降った雪が、ぼくの意識に着陸したとき、そんな想像がもたげ連想が連れ出された。
あ、連想を連れてくるっておかしいか。思いを連れて来ることが連想ということか。思いを連れてくるという動詞的な描写を含んだ名詞を、その動詞性を欠落させて使ってしまったとき、名詞はどんどん固定化され実体化され、その実体にそれとは別の形容詞や動詞が更に付着されて、結果、ごたごたして空虚な文章になっていくんだろうな。屋上屋を架するというのか、何と呼んだらいいんだろう、この事態。だれか教えてください。あるいは、名付けてください。たとえば、「如来の働き」だとか、「いただかせていただきます」とか。あれ? 後者は別の話かな。
           (12月9日に若干のてにをは修正をしました)