暴力・性・家族

今日、安田寿子さんのドメスティックバイオレンス(DV)についての話を聞いた。彼女は、DV被害者のシェルター(一事避難所)を私費を投じて運営している勇気ある女性だ。
http://www.gender.go.jp/chihou_minkan/31/13.html
DVの現状について、すさまじい、おぞましい、いたたまれない、実例を聞いた。彼女は話の始めに、女性であるということだけで泣き寝入りをしなければならない社会に対しての強い憤りを、活動の動機として語られた。拙著では一カ所だけDVの語がある。学生の頃は、男と女の区別が問題にならない事柄を研究しているということで男女差はそれほど意識しなかったのだが、ある時期から男であるぼくは、男であるということを意識せざるを得なくなった。しかも暗いもの、しょーもないもの、ネガティヴなものとして。上記の彼女の言葉に呼応するかもしれないことは、男としてのぼくがいうと(これは授業で学生に向かってよく言っている)、こうなる。男であるというそのことだけで、DV予備軍である、と。