青天の霹靂・雨天の高速バス

空梅雨を挽回するかのような豪雨になった山陰です。水曜日は、境線という、各駅に妖怪の名前が付いているローカル線の始発で「子なきじじい駅」を経ち、米子から伯備線という揺れの非道い路線で岡山、そこから新幹線で新大阪、更に近鉄線で高の原駅まで行って授業をし、逆コースを辿って境線の最終で帰っています。
ところが、この雨で伯備線が不通、10時までは動かないという。さあ、どうしよう。そんなんぢゃ1時には間に合わないぢゃん。前期最後の授業、なんとしても出なきゃ。でも無理か・・・。待ち時間にお便所を使うためだけに寄った高速バス乗り場で、意表をつかれました。なんとバスが大阪まで通っているという。天候に左右されやすいだろうと、当然運休状態だろうと、勝手に思い込んでいた高速バスが平然と走っているではないか! 嬉しい不意打ちでした。おかげで難波に12時半頃着いて、遅れはしたものの前期最後の2コマを口から火を吹いて終えることができました。
出席カードの裏に質問・意見、ことに批判を書いてくれと言うのですが、もはや質問に応える次の授業がないのに一割くらいの人はコメントを書いてくれる。そういう人達はわざわざ「ありがとうございました」と書いてくる。相当きつい放言をたれられてるのに、性格のいい子たちだなあと思い、嬉しくもあり、ありがたくもあり。授業に来れてよかったと改めて思うのでした。
この豪雨によっていつもの交通機関が使えなかった一日に、バスの中でふと思い及んだのが、モノカルチャーの脆弱さでした。