大根は白く 人参は赤い

夏休みらしく晴れわたる海岸線を電車でなぞりながら、島根県浜田市に着いた。まことの保育大学講座なるものに参加するためだ。中四国から幼稚園保育園関係者が130人ほど集まって講義を聴いたり酒を飲んだりした。私が園長であると知ると人はたいそう驚く。そして年齢を知るともう一回驚く。これしきのことで2回も大袈裟に驚いてくれるんで、「一粒で二度おいしい」アーモンドグリコみたいで、こっちもおもしろがって調子に乗る。
その講座で「音楽教育の会」というのをやっておられる地元の松森幸男先生が、90分歌い通しの勢いで、たくさんの歌を紹介くださり、みなで歌った。そこで、いい詩を教えてもらった。以前このブログで、4−20から5−17あたりまで、童謡「ちゅうりっぷ」、金子みすずさんの「みんなちがってみんないい」、スマップというか槙原の「世界に一つだけの花」などを併せてだいぶ論じ、コメントをいくつもいただいた。その時のテーマにそぐう、よい詩なので紹介します。


はたけのうた
      しょうじ たけし
おなじはたけに
すんでいて
だいこんだいこん
なぜ しろい
にんじんにんじん
なぜ あかい

おなじひかりや
あめをうけ
きゅうりよ きゅうりよ
なぜ ほそい
すいかよすいかよ
なぜ まるい


ついでに、この歌を紹介して、先生が聴講者に「なぜでしょう? わかる人いますか?」とたずねられた。即答はできなかったが(というのも実はその頃、延々と続く童謡が私には子守唄になっていた)、講義の終わりに或る応えを提出した。