境港でパン屋といえば「あだち」

                
見よ、これが「ししまる」だ(8月30日参照)。パッと見はふつうの揚げパンですが、中はどうなっているかと言えば、なんと!
             
ちくわが入っているではないかッ。揚げパンの中にちくわを入れるなんて、まるでゆで卵の殻を割ったら黄身の中から一万円札がでてくる手品のよう!(大袈裟)ししまるは、忍者ハットリくんに出てくる忍者犬の名前。ちくわが好物。ちくわを入れたからって、ししまるという名前をつけちゃうあたりのセンスもいいですよね。
ちくわを抜くと、がらんどう。娘がちくわだけ食べてしまった穴に、手元にあった魚を詰めて食べたらおいしかった。境港だから、魚を使ったパンなんてどうでしょう。煮魚みたいなのとかを。「ツナ」なんかぢゃなくてね。でも、味音痴ゲテモノ食いのぼくが言うことだから傾聴に値しないけど。
んで、このパンを売っているのは境港の「あだち」ってパン屋さん。JR境線上道駅と馬場崎駅の中間あたりの線路沿いにあります。境高校の前の道を線路に向かって行くと線路を越えて左にあります。
ここのフランスパンは相当おいしいと思うんだけど、ぼくが言っても信憑性がないから、あるエピソードを。
かの植田正治が生前、しばしば「あだち」パン屋さんを利用していたのです。いつも運転手付きの車で乗り付け、フランスパンを買って行ってたとのこと。ある時、フランスパンが売り切れだったので、不承不承アップルパイを買っていったなんてこともあったそうです。だからって、「植田先生御用達」という表示があるわけでも「植田バケット」という名まえになっているわけでもありませんが。
まあ、ししまるは日本中でここでしか買えないということは確かですね。