病記

朝の霧雨に当たったせいか、悪寒がし出した。昼にかけてボーッとしてきてだるくなる。昼過ぎにはふわふわした感じ、ちょっとした高揚感。あー、気持ちいいってな具合で、きっと38℃台の熱だろうなと感じていた。
五年ほど前、クリスマスの前の日に38℃台の熱を出しながら、イエスの生涯について授業をしたのを思い出した。熱に浮かされたような話をしたかどうかは知らないが、独特の高揚感とふわふわ感にもっていかれながら話したことはおぼえている。
体感はけっこう中るもので、昼過ぎに帰宅して体温を測ると38.9℃。それでも怠さはあまりなく、体の節々は痛くなってきたけど、かなり元気で高熱の気持ちよさを味わいながら、普通に過ごす。つい先日、妻がインフルエンザで42℃の熱に見舞われていたので、まあインフルエンザかもしれない。39℃台に突入したこともあって、夕方くらいに床に就くと体中が熱くなっていくのがわかる。歩いたりしなくなるとフワフワ感は減少するが、ぐるぐる回る感じが増え、関節の痛みはどんどん強くなり、子どもがちょっとでも乗るともうダメ。それでもまだ心地よさの圏内で、マメに熱を計ると0.1℃づつ順調に上がってゆく。39.0、39.1、39.2、39.3、39.4。行け! 40℃! 40℃ってなった覚えがないので体験してみたいし、42℃の妻の苦しみがちょっとはわかるかもしれない。そう思っていたけど、ここで頭打ち。やっぱり予防接種しているからか、39.1〜39.3℃をさまよい出す。
夜、妻に診察をすすめられ、すすめに従って、ズドンと腹ごしらえをしてから、病院へ行く。薬は一切飲まず体の変化を見ていたい。体が病気に対応するのを感じたいし、体の仕事に薬という横槍を入れて体のもっている能力を鈍らせたくない。でも、それには時間がかかる。この一週間寝ていることは、この一週間にすべき仕事を考えたら許されない。新年度のスタートを切り損ねてしまうことになる。
あーあ。病気とじっくりつきあうことのできない、風邪をひいても寝ていられない現代人になっちゃったなあ・・・・。どうせ薬のむならガツンと効くヤツを。ということで流行のタミフルを処方してもらう。丁寧な注意を聞かされて、もらった紙には「意識障害、異常行動、幻覚、妄想、痙攣」に注意しろと書いてある。楽しみぃ〜♡