栗名月

月が明るい夜だ、星が少ないのはそのせいかななどと思いながら、墓場を通って夜中に奈良から帰ってくると、妻が話してくれました。
今日、妻が友だちの母の家に行くと、玄関に薄やいもなどが見事に飾ってある。その人曰く、昨日の月見のあとなのだと。
おお! こんな田舎で何の変哲もない家の素朴なおばちゃんが、後の月をセッティングをちゃんとして愛でているなんて!
中秋の名月十五夜お月さん。その翌月の十三夜を「後の月」といってめでるということは去年の今頃、一昨年の今頃にもブログに書いたように思います。十五夜芋名月と言うのに対し後の月は栗名月とか豆名月と言うそうです。そして旧暦八月十五日の月を愛でて旧暦九月十三日の月を愛でないと「片月見」といって嫌ったようです。今年のぼくのように片月見でおわってしまっているひとが多いんぢゃないかしら。たとい十三夜の妙がわからなくても、ことあるごとに月を楽しむイベントをでっち上げるのはいいことだ、と思いませんか。