雑草の名

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「雑草」という名の草はない。私もそう思う。花屋に売っていて、プランターなどに人為的に植えられて、花が終われば速やかに抜かれてしまう、必ずカタカナ名の花よりも、自生する「雑草」に、もちろん、惹かれる。
家の畑にキュウリなどを植えた後、その苗についていたビニールの容器を使って、息子が言う。「苗屋さんになったから買いに来て」。お金は椿などの葉っぱ。見ると、その容器に皆種類の違う、庭の「雑草」が入れて、並べられている。ほほえましい。

ところが並び順に彼はちゃんと「商品」の説明をする。「これが、カラスノエンドウよもぎ。ヒヨコ草。麦の仲間。やえむぐら。」彼にとっては、雑草と言ってもちゃんと名前のある遊び相手。ほんとに色んな草花で色んな飾り物、人形、おもちゃをつくって遊んでいる。よく見分けられるものだと感心する。
ぼく自身は野の草花で遊ぶことを知らない貧しさを感じているので、以前草花で遊ぶ絵本を買った。でもほとんどやっていない。でも彼が十分に使ってくれているので、その本も浮かばれる。彼の影響で娘まで、たんぽぽを見るとたんぽぽコーヒーしよう! と言い出す。もうぢき、彼の日課のような苺ジャムづくりが始まるだろう。
ついでに、上の写真は以前彼が野花で玄関を飾ってくれた時のものです。