体の声に耳を塞ぐ日々

体を動かす日が二日つづいた。
めづらしく六時台に帰ってきたぼくを捕まえて妻が子どもたちとともに陸上競技場に連れて行ってくれて、トラックを歩いたり走ったりした。単調で退屈に思えたものの、帰る頃にはもうちょっと走っていたいと感じていた。走った後、体が変にだるくなった。年をとったということかも知れないし、体のどこかが不調なのかもしれない。
翌日、昨年園で講演もしてもらった木下桂さん(2007-06-16のブログ参照)のもとで、体を伸ばしたり動かしたりした。彼はかの古武術家甲野さんにも学んでいるようで、それ系の体の使い方の実演があり、いわゆる「ナンバ」歩きを教わったりして、おもしろかった。そして、「普通」ではない彼らの体の運行はとても自然だ。体は、可能性に満ちている。ぼくは、何かができるようになること、能力をつけることはのぞんでいない。ただ、体という宇宙の蔵をちょっとでものぞいてみたいのである。それにはこのところ、あまりに体の声が聞けてないと痛切に感じているのであーる。