子どもの言葉(21)ろうそく

床に就く直前、ろうそくをつけてとぐずる小1娘。ろうそくをつけてもたせて、ちょっとして寝室に行くと、布団に足を入れて体はおこして、ろうそくの火をじっと、しかし仄かな微笑をうかべて、みつめている。
「このろうそくの火をみてると・・・・・綺麗すぎて・・・・・・つい動けなくなっちゃった。」
こんな感性が、いつもはふてくされたりいけずしたりばっかりの娘から、こぼれおちる。とてもうれしそうで、はにかんで、表情が明るんでいる。素敵だなあとおもう。
そのしばらくあとには「あみださまみたいに、ピカピカ光ってる」。この語をメモした紙を見つけて自分で書き足した。「きれいなんだもの」。光るものが好きなんだろうね。兄の影響で、水晶探しが好きである。
昨年、直島に行くフェリー待ちの時間に、夕方前の光を受けた海面を見てできた句は、こうである。
キラキラとレモンダイヤの冬の波