オーガニックコットン・浜綿

棉を植えた。芽が出るまで、私に楽をさせるかのように、雨がよく降ってくれた。1週間もせぬうちに、青葉が出てきた。大柄なきれいさのある花も、ふわふわの実もたのしみである。
実は、幼児でも十分摘めるものだ。そして、棉を摘むのを子どもは大変喜ぶ。あんなふわふわして白いものが植物からこぼれ出るようになること自体、不思議といえば不思議だし、綿菓子のようでもあり、雲のようでもある。それをぽっそりと摘み、手の中にふわふわを納める。どうしたって感触はいいし、たのしいし、うれしい。そして絵になる。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20090205/185120/参照)
綿が、明治のころは国際情勢において国家の命運を左右するほどのものであったり、元禄のころからは境港の特産品だったりしたことがある。今は、綿製品を身にまといながら、綿の自給率は0%という惨状である。外国から輸入されるのは大量の農薬に汚染されているため、オーガニックコットンが求められている時代でもある。
それで、棉を植えた。