風呂問答 シンボルについて

ぼくは民主党公明党共産党が好きだ、と息子が言う。どうして? と聞くと、国民の生活を考えてるとか、アメリカの真似をしないとか、ポスターのコピーであろう理由が出てくる。うさんくさい領域であることを伝えようとすると、話が移る。あるポスターでは、鳩がかごから飛び出しているのがあったと言ったので、鳩は平和のシンボルだと伝えようと、シンボルの話に移る。
それは、シンボルなんだ。シンボルって?聞いたことあるけど、と息子。たとえば「赤信号」は、「とまれ」でしょ。(あれ、シグナルか・・・ちょっとちがうか、まあいいや、と思いつつ話を続ける)あることを別のもので示したり表現したりすることが、シンボル。そう言って、鳩の話に戻って、何のシンボルだと思う?ってたずねる。
息子は、檻から出てることが気を引いてるらしく、狭い所から広い所に出てゆく、などと答える。ぢゃあ、それを一言で言ったら?うーん、監獄にはいっていた囚人が脱走する。うん、それってどんなことだろう。うーん。囚人でもいいけど、とにかくそうやって檻から出るってことは・・・?うーん。漢字二文字で言うと?・・・うーん・・・・脱獄! うん、そうだけど、今は囚人はいいとして、檻から出て放たれるってことは? しばらく考えて、もうちょっとで出そうだけど、とか言いながら考える息子。風呂での会話なので、茹だっちゃって、上がろうとする僕に、届いた言葉は、「自由」。その通り!人間は自由のために闘ってきたんだ、と言ったら、息子が歴史上の実例を挙げたのに、思い出せない。のぼせて風呂から上がったからかな。