子どもの言葉(25)

夕食時にフビライ・ハンの話題になる。その評価をめぐって、ひどい人だとか卑怯だとか、日本に攻めてきたとき、武士が名乗りを上げてる間に攻撃したとか、向こうからしたら名乗りを上げている状態は意味不明の丸腰状態じゃないかとか、色々言ったあとで、でも結局すごい人だったんじゃないの?と言うと、ちょっと考えて、「面白い人かな」と息子。うまくまとめたなあと思っていると、話は続く。
結局ということと、そこに至るまでの色々なことについて話が進む。そうこうするうちに、彼曰く「ゴールは同じでもいろんな道があるってことかな」とするどい一言。感心しつつ、切り返す。最終的に同じだったら、そこまでのいろんなことはいいじゃん。結局みんな一緒。結局同じなんだからがちゃがちゃ理屈言うな。そんなふうにまとめる人がいっぱいいるよ。「それはつまらないな」と彼。そうなんだ。だからこそ、その「つまらない」をちゃんと説明できないと、「つまらない」ことにもっていかれるぞ。
うまく再現できないのだが、息子の思考力を感じる閑談を楽しんでいると、「まゆ」と言って、食べていた皿を見せる。
それはもと、「フランダースの犬」のネロがパトラッシュになめられている、こんな皿。

で、見せてきた皿は、こう。その日のメニューは焼きそば。