甘茶ショック

JackSpirit2010-05-26

大同寺の花まつりで甘茶をご馳走になった。
口当たりはえぐいようで苦いようで、ちょっぴりクセがあるのだが、喉を通った直後から次第に甘さが湧き立ってきてしばらく後味に甘さが残る。この時間差が不思議だ。
蜂蜜でも入れたのか、なにで甘い味付けをしてるのかと思い、たずねると、天然の甘さだという。境内に植えてあるヤマアヂサイの若い葉を八月ごろに煎じるそうである。

自然が、あのような甘みをふところに蔵していることにびっくりして、なお不思議な感じが強まった。
それと同時に、あの甘さ、どこかで経験したように思われた。ふと舌が思い起こしたのは、つつじの蜜の甘さ。ただ、蜂蜜だって砂糖だってもともと天然のものであり、あらゆる甘さのベースは自然のたまものであるはずだ。にもかかわらず、人為を重ねたものばかりに慣らされると、自然の力を見くびったり忘れたりしてしまうようである。