年中行事? 宗教?

秋まつりがあちこちの神社で催される時季。
秋に限らず、さまざまな祭が地域の年中行事として行われている。
その地域に住んでいる人の生活に密着した「自然」なことなので、「信教の自由」を理由に参加を拒否しようものなら、「これだから宗教やってる人はおかしい」と言わんばかりのまなざしを向けられることになるであろう。
神社組織と町内会と結びついているのか、町内会費という世俗の出費をした気でいたら、お祓いという神事につかわれていたなんてことは、いかにもある話である。
民族宗教は共同体の宗教で、ある社会に属することで「自然に」その宗教に属することになるので、それを「宗教として」自覚していない場合も多い。だから、先ほどの信教の自由を盾にした人への無言の排除は、宗教を白眼視する側が実は一層危険度の高い宗教的圧力を行使していることになるのだが、それに気づくことはなかなかないであろう。