没落嗜好

「負け組」という言葉の賞味期限が早くも切れたようで、よかった。その言葉とその発想の貧しさに辟易していたので。それなのに蒸し返すように私は負け組なんだろうなと言ってみる。まるで、ブームがとっくに終わったのに「ランバダランバダ」といってニヤニヤデレデレ腰振ってるオヤヂみたいだ。
最近のヒットはサッポロのクリーミーホワイト。コマ―シャルの男優がすきだからというより、泡も含めてうまい。なのに、はやくもなかなか売ってない。
サントリープレミアムモルツが宣伝がうまくて売れてるが、その背後に同趣旨でアサヒから出ていたビールが駆逐されている。ラブラドールの黒が宣伝に出ていたからではないが、ぼくはそっちを好きだったのに、もう見かけない。
アサヒといえば、かのスーパードライがでたころ、一度に3種の新開発ビールが並んでいて、ぼくはそのなかでドラフトだったと思うけど、まっ白のつるんとしたラベルのビールが好きで、アサヒの新発売の、あれうまいよね!と友人とうなづき合っていたが、かれらはみなスーパードライのことを言ってたのであって、ぼくの好きなそれはしばらくして姿を消した。
白くてつるんとしたと言えば、サントリーのモルツのラベル。大学時代は、350に満たないビンのデザインが好きなのもあって、ずっとケースがいをしていた。今は第3のビールしか飲んでないのに、大学生の頃は発泡酒が出はじめた頃で、安いのに見向きもせず、缶ビールなら特売品もあるのに見向きもせず、エコロジストとしてビンしかのまなかった。あのデザインが気にいっていたのに、少ししたら、へんな金色のラインが入って野暮になった。あの瓶は、サントリーから、今出てる中で一番うまいと思われるノンアルコールビールのビンに、今では使われているのを先日見て懐かしく思った。それにしてもノンアルコールビール飲むのってアル中っぽいよな。
で、横道にそれたが、いや何が本道かわかんないが、ああ、ぼくが好きな商品はヒットしないからすぐ消えていくという話でした。ああそれから、明治のチョコバーでBODYってのも・・・・・もう、いっか。