パクチー

世はパクチーブームであると聞く。そこで、数年前に書いて日の目を見なかった記事を上げようと思う。パクチーが普通に売っているようになって、当時と状況は変わった。それどころか、「パクチーキャンディー」なるものまで出ている。確かにパクチーの味がする。でも、その味だけを楽しむものぢゃ、そもそも、ないでしょ。ブームに乗って一儲けということ以外の何物でもなく、2年後にはあるとは思えない代物ですね。ただ、この頃量産されるようになったパクチーは香りが薄い気がする。以下がその記事。



余はパクチーが好きだ。どこにでも売ってるというものではない。京都にいた頃は《明治屋》で買うのが常だった。なかなかないので、栽培しようと苗も買ったことがあるが、なかなかうまくいかない。なので、売ってるとこに出くわすと喜んでしまう。
先日、境港の大型スーパーの野菜売り場で、パクチーと出くわした。うれしさに軽い声が漏れたほど。境港に来て10年ほどたったろうか。この田舎でもとうとうパクチーが買えるようになったのかと思うとたいそううれしかった。
その後、なかなか私はそのスーパーへ行く機会もなかったが、気になっていた。僕が買わなかったら、誰も買わないんぢゃないか。いや、ちかくにアジアン料理の店があるから、そこがいつも買っているに違いないなどと思いながら。
ひと月ほどののち、そこへ行ったがあの姿はもうなかった。
ところで、そこで買ったパクチーの頓珍漢なパッケージをごらんあれ。見えるかなあ、ワンちゃん。