雪の愉しみ

JackSpirit2006-03-30

また、雪でした。雪国生まれのせいか、雪はいつ降ってもいいものです。春の雪、園庭には彼岸桜がさいていて、そこにもうもうと雪がおおう。花びらか雪片か見まごう。2005−12−07に書いたような願望をひそめているぼくにとっては、ねがったりかなったり。つぼみの櫻は、突然の寒さに身をつぼめて、やがて咲く日のいきおいをためたのでしょうか。思いもよらぬ贅沢が降ってきたものです。
こんな日は熱燗が飲みたくなります。酒どころで育ったせいか、なんぼ焼酎がブームになっても、日本酒派です。純米やら吟醸やらが流行りだした頃だったでしょうか、たしかにそれらは冷やで飲むものだから、冷酒ブームのようなことがあって、熱燗なんて酒飲みのすることぢゃないというようなことまで耳にしたことがありました。そんなさなか、ある敬愛する先生に誘われて呑みに行ったとき、その先生夏だというのに飲み屋に入って第一声が「熱燗」。熱燗には熱燗にしかない、捨てがたい魅力があります。ついでに、徳利とお銚子でやるのがまたいいですね(うちにはないのだが・・・)。
雪のなか職場から駆けて帰ってきて、汗だく、麦酒でのどを潤す。さてそれから、ワインが目にはいる。グラスをとろうとしたけど、熱燗も飲みたい。このグラスぢゃだめだ。両方行けるのは・・・(横着なぼくは一つの器で両方を済ませようとしているわけです)、あ、これにしよ。
取り出したのは、2−12にも紹介したイイホシ作品。このごろは強いてパパさんサイズ(写真中央)を使うようにしている。こいつは案外、熱燗・ワイン対応型だ、と思ったのでした。