2008-01-01から1年間の記事一覧

旬ぢゃないけど双子の文章

2008-04-10のブログ「問と答」に書いたことは、講義でもしばしば言ってきたことで、「おうまはみんな」という歌を使って説明をしたり、さらにその替え歌を試験問題にまでして楽しんだ事柄である。ただ、文体があまり説明的でなかったせいか「意味不明」だっ…

子どもの日のごちそう

子どもの日、子どもたちがケーキにデコレーションをして楽しみました。大きな苺もどすんと乗って、立派にできました。 その横に、置かれていたのが、これ。何かわかります? 蜥蜴の尻尾。漢字で書くと、あの切れてからも動いている様の不気味さにふさわしい…

子どもの言葉(12)体と私

自宅から私の職場まで、娘が初めて歩いた。40分まではかからない位の所要時間。その道すがら娘のいった言葉が頗る興味深かった。「足は疲れたって言ってるけど、ウチはまだ歩ける。」 小学1年生の身に起こっていることが、こんなふうに気づかれ、表現され…

子どもの言葉(11)ダジャレ

小学生くらいになるとダジャレが好きになるようである。息子もご多分に漏れず、「校長先生ゼッコウチョー」をはじめ、よくダジャレを言うので、あんまり笑えないぼくは「あ、そう」程度の相手しかしないのだが、今日のしゃれには笑った。 学童保育といって、小学…

日曜はエデンの園

日曜日の午前中、庭で、落とし穴ほどに掘った穴へ息子がホースで水をためている。すると、娘が服を脱ぎ出す。タイト目のロングスカートが遊びの邪魔になったのだろうと思ったのだが、それどころぢゃない。何と、一糸まとわぬ姿に! そして笑ってる。「お風呂…

雑草の名

「雑草」という名の草はない。私もそう思う。花屋に売っていて、プランターなどに人為的に植えられて、花が終われば速やかに抜かれてしまう、必ずカタカナ名の花よりも、自生する「雑草」に、もちろん、惹かれる。 家の畑にキュウリなどを植えた後、その苗に…

問と答

《なんだこれは!》 満たされている。その充実は、しかし、時間における持続をも満たしはしない。 隙ができた時、問いの生まれる時、即ち、 《何で?》 問いは、閃きを呼び込む。隙は補完され充実に還帰する。 再度の着地が叶った時、最初の事実に遡り、かの…

世界世界世界

今回も、アジアンカンフージェネレーションの「ワールド ワールド ワールド」を聞いての雑考。 自分が変わらずにいて世界を変えようとするのをエゴイストと言う。その発想はギャラクターやショッカーの世界征服である。とはいえ現実の世界にだってそれはある…

World  World  World

アジアンカンフージェネレーションの新作を手に入れた。 [rakuten:asahi-record:12739533:detail] 「音楽が新しい世界を作る」といえば陳腐な言い草に聞こえる。 「音楽で世界を変える」といえば世間知らずなロック少年のたわごとのようでもある。 でも、そ…

子どもの言葉(10)かけがえがないこと

数週間前、息子と話していた。だれでもやっていること、だれにでも代わってもらえることは、実はどうでもいいことで、代わりのないことがほんとは大事なことだ。“かけがえがない”っていうんだけど。ぼくが園長を辞めたって、また別の園長が来る。たいてい、…

広河隆一監督「パレスチナ1948 NAKBA」

以前このブログで(2006-7-2参照)“DAYS JAPAN”という「世界を視るフォトジャーナリズム月刊誌」を紹介し購読をおすすめしました。私は、その責任編集者、広河隆一さんの大ファンなのですが、このたび彼の監督するドキュメンタリー映画が完成しまし…

前のめり教育不要

風呂で娘に言う。「20数えてあがりな」「ええええ。やあだああ。」「ぢゃ10でいいよ」「1,2,10あがる!」4歳になっても10まで数えられない。でも問題を感じない。3歳で塾入れて計算させ宿題毎日させる親には問題感じるけど。偏ってるんだろう…

細菌マニアへの門口

今日いきなりパソコンの授業があった、と小学2年生の息子。3月のカレンダーを作ったらしく、そこにマウスで絵を描いたとのこと。 「そこに、黄色ブドウ球菌と腸炎ビブリオを描いた」と言われても、想像もできない。 彼は先だって、“病気のすべて”みたいな…

大いなる無理

四肢という安定における前肢の上に頭がのる。この安定性を捨てて下肢の上に直接頭というえらい重いものを載せるなどということは、大いなる無理であるように思われる。 それがために、前肢の躓きに左右されない神経系を獲得し、大きな脳を成立させ、前肢は手…

人類の証

人類の独自性のあかし;腰痛。

過去の生まれ方

奈良大学の仕事を終え、控え室のレターボックスの整理をして、事務の方々にあいさつしにいった。4,5人のスタッフがいっせいに立ち上がってあいさつしてくださり、胸の内で飛来した思い。いろいろご迷惑をかけたろうな、外で授業するごとに何か騒ぎでもあ…

有り難うが体に震動する

京都でお別れ会をしてもらいました。主に学生さん、大学や専門学校、院生、OBOG、10年も前の受講生、モグリ常連の人達、ブログの掲示板をみて駆けつけてくれた人等々、30人近くもの人が来てくれました。 土曜日以来の深酒と宿酔いのせいか、娘のノロ…

雪の力量

雪が降った。何で雪が降るとあんなにどきどきするんだろう。たとえば、降り始め。胸騒ぎがあのはらはらと落ちてくる雪に、駆り立てられる。 ものは場所に「於てある」。場所は、ものの「於てある場所」である。ものと場所は切り離せない。 冷気を頬と足元に…

終わりと始まり;脱我

終わりの講義では、『創世記』などを繙きつつ、始まりの思想に傾聴した。はじまりを、点として表象すると、過去になる。言葉についての第一講は沈黙からはじまった。そして、最終講義で沈黙に返った。「返った」はわかりやすいがほんとはふさわしくない。点…

おしまい

今日で奈良大学の講義が終わりました。そして、大学の講師業も一旦終わりです。講義内容は、始まりの思想についての話だったんですけどね。それはまた、いつか話しましょう。 今日も、たくさんの人が聞いてくれて、遠くから駆けつけてくれた人もありました。…