2007-01-01から1年間の記事一覧

骨とミイラ

息子と病院に行ったら、入り口近くで止まって何かしている。嬉しそうに黒いものを手にしている。それがこれ(写真ではよく見えませんが)。[ 生き物の死骸が干からびて真っ黒になったもの。息子はそれが蛙であるという。よくわかるなあ。真っ黒になった肉や…

子どもの問い(6)子どもらしからぬ問い

花崗岩のなかにある鉱物はなんでしょう。3つあげなさい。(車の中で小学校二年生の息子からの質問。この質問は、鉱物と岩石の説明をしたあとだった。)

わかった。それで?

「今、いのちがあなたを生きている」という言葉に出くわし、言霊的興奮に動かされてその言葉の授業をしたと、先日書きましたが、その際ちょっとしたアンケートもとりました(220人ほど)。ぼくはその言葉は説明が要らないと言ったのですが、むしろ説明を必要…

快音

胸躍るうれしいことがあった。晴れ晴れとして、舞い踊らんばかりのかろやかさ。よろこびが溢れるいきほいで進む足どり。 何があったかって? この言葉を目にしたのです。 「今、いのちがあなたを生きている」 これだ! これが聞きたかったのだ。お見事! こ…

シャロン

妻が週末、家出した。というと語弊がありますね。チバユウスケ(Birthday)のライヴを見に大阪へ行った。BIRDアーティスト: ROSSO,チバユウスケ出版社/メーカー: 日本コロムビア発売日: 2002/04/24メディア: CD クリック: 42回この商品を含むブログ (95件) …

「虚しい」のに「尊い」とは「あつかましい」

この春、岐阜の某高校で講演をさせてもらった時を含め、しきりに言っていたのは「虚しいいのちだ」ということ。むろんそれは「尊い命への」アンチという面を持つ。 「尊いいのちを大切に。」ということの、何が問題なのか。 1.なぜいのちが尊いのかは問わ…

木下桂さんの講演後の想念

先週の土曜日にうっとこの幼稚園で講演会をした。講師は木下桂(きのしたけい)さん。日米を股にかけサッカーのプレーとコーチをしている人である。「日本で育つもの、アメリカで育つもの」という題をつけさせてもらった。一応は氏のサッカー人生の話なのだ…

昼行灯

蛍の名所に連れて行ってもらう。予想外の車の数と人混み。見たこともない数の蛍。 蛍火には言う言葉がない。人間には言う言葉が噴出。 蛍に電気を向けるバカ 蛍に携帯の電気を照らすのと太陽に懐中電灯を向けるのは「現象」としては異なるが「本質」的に同じ…

瞬く間に到着

境線の始発に余子駅から乗り込んでちょっとしたら「お客さん、米子ですよ」と声をかけられる。米子からやくもに乗ってちょっとすると、「お客さん、岡山に着きました」と起こされる。 二回瞬きしたら、境港からもう岡山に着いてる!「二度あることは三度」あ…

邂逅の悦楽

出会って思わず、思いあふれるままにハグしてしまう。まるで遠距離恋愛してた恋人との久し振りの再会のよう。でも男同士。一言発するごとに打てば響くような呼応。しかもトーンは喜悦。そんな胸躍るひとときを、久し振りに経験した。 環境教育学会という学会…

感じる知性・考える感性

朝、庭の畑のなすびを見て息子がいう。アリがちゃんとついている。この葉っぱはテントウムシが食べた。だからアリを付けておいたのだと。アリがテントウムシを食べるのかと聞いたら、そうではなくて逃げていくのだという。だからテントウムシがいなくなった…

まこも風呂

連想したことその二、まこも風呂。 前回はなした「世界最古の岩塩」を入れた風呂のお湯触りは、お湯が肌を刺す感じ、温まり方が刺すような感じが、まこも風呂を思わせる。まこもという藻を、風呂に入れたり、のんだできるように粉上に精製したものが市販され…

塩風呂

このところ入浴すると、体の温まり方が違う。きっと、ある種の入浴剤が入ってるからだと思われる。それは、塩。どんな曰く付きの塩かというと、「世界の最古の岩塩」。そのパッケージには「この岩塩には 六億年の時間が 封印されている・・・ そう想うとなん…

あだちのパン、その2

溶連菌で患っている娘が朝からあんパンが食べたいとグズっていました。夕方外出ついでにパンを買いに行くことになり、久し振りに《あだちのパン》へ行きました。おいしそうなパンが並んでいる様子は写真でも伝わるでしょうか。 店から出ると、常連のお客さん…

カメ閉眼

わが家の、玄関に棲んでいるカメを庭の池に入れたらどうか。1メートル四方ほどの大きさで、コンクリートの壁が50㎝ほどの高さ。以前そこにカメを入れたら脱走した。でも、水をたっぷり張っておよげるようにしたら逃げないんぢゃないか。先週の日曜日、近所の…

遊び;底も抜かずにかえるのか

大学が初日。天気がいいので、外に出る。「西元教」という言い方があるらしいことを聞いてはいたが、初めてそういうささやき声を直に耳にした。 遊びについて考える。教室で考える。考える場と遊ぶ場との場違い。客観性。場違いは不誠実。すくなくとも相互浸…

園長一年;名を呼ぶことで成り出るもの

新学期が始まって一週間。今年は入園式のあいさつで頭の中が白くなることもなく、保護者の様子を見ながら話を縮めつつも、まあ少しは言うべきことも言ったかな。頭はだいぶ白くなったようで、というと大袈裟だが、先生方に白髪が増えたことを指摘されつつ、…

子どもの言葉(3)天地無用

熱を出して寝床で寝ている息子が天井のホコリを見つける。一緒に寝転がって、ある詩をよむ。そうしてその詩中の「対蹠」という語を説明しようとすると「堆積岩?」と聞くので、そうぢゃなくて、といって説明する。 (手を球にして)たっしーがこうして立って…

不法製造煙草

「今日たばこ吸った」。ソフトモヒカン頭(彼のリクエスト)の七歳の息子が言う。みると、吸っている最中。庭から緑の葉っぱをとってきて、巻いて火を付けて吸っている。とっても違法なことしてるっぽい。市販のたばこを親の目を盗んで吸うより、悪いことし…

うさぎの死

昨夜から今朝にかけて、園のうさぎが亡くなった。3月21日に足の変調が見つかって以来、先生方の衷心からの看護と介護を受けながらの、すみやかなる死だった。末期癌だったようである。2006-05-26のブログにも書き、昨年の入園式のあいさつでも話した、ぴ…

病記

朝の霧雨に当たったせいか、悪寒がし出した。昼にかけてボーッとしてきてだるくなる。昼過ぎにはふわふわした感じ、ちょっとした高揚感。あー、気持ちいいってな具合で、きっと38℃台の熱だろうなと感じていた。 五年ほど前、クリスマスの前の日に38℃台の熱を…

子どもの言葉(2)・透明なものとは

「硝子は透明ぢゃないよ。なんかが映るもん。」突然息子が言い出す。ほーっと思って、すぐ放射線のことが頭をよぎる。というのも、原発事故隠しの新聞記事を見ていたら彼に説明を求められて、「原発」と言ったら、爆弾?と聞き返してきたので、原子の説明を…

池田晶子・彼岸・大峯顯

「かつて14歳」さんのコメントをみて、ああ、いやな書き込みだなあ。こういうタチの下品は削除だな。しかも二つも。それでもやっぱり排除は出来るだけしたくないし、一つは残そう。そんなふうに考えていたのですが、そのあとある編集者からの電便で、池田…

見えない世界のインジケーター;草

ぼくには草刈りをする意味が分からない。だからどうしていいか分からない。夏には庭中に草が茂る。私が働きだしたら今年の草刈りはどうしようと妻が言うので、草刈りに挑戦する。 3月はじめにしては強すぎる陽が首を刺す。小さな草を引く。ぷちぷちぷちとい…

子どもの問い(5)この手はだれの?

「自分は見えないよ。この手、だれの?」と手をかざして娘が言う。え? あっぱーだと思っていた娘が、そんな、自己にまつわる根源的な問いをぽろりと発するなんて! 「鏡に映ったら見えるけど、見えないよ。」「自分は見えないよ。どこにいるだ?」(「いる…

岡亮二先生を偲んで

大行者、則称無碍光如来名(『顯浄土真実行文類二』 岡亮二先生が浄土に生まれてさとりを開かれ、仏陀になられた。ぼくは今明らかに先生の死と向き合おうとしていない。死から目を背けるという言い回しは、深浅強弱の差はあれ日々死を思いながら生きている自…

子どもの問い(4)先祖とは誰か

御先祖様は一体だれなの? この問い、どう答えますか。どういう問いだと思います? 前回の問いがでてきた話の時に、この問いもぽそっと出てきたのでした。 以前、息子と風呂で話してたことがあります。恐竜の方が人間より年上。今いる生き物で人間がいちばん…

子どもの問い(3)のつづき

「空はどうやってできたの?」という息子の問いに対して、私はこう答えました。それは誰もわからない。科学者はいろいろ答えてくれると思うけど、それぞれ一つの考え方であって、きっとそうにちがいないというくらいのこと。ほんとのほんとはわかんない、と…

子どもの問(3)空はどうやってできたか

「空はどうやってできたの?」唐突に、朝、通勤・通学の自転車の後ろから息子の声。 たれか答えてええええ。

子どもの言葉:強みは弱み

「カブトムシはつのがないと戦えない。つのが弱点。」きのうもヒラタクワガタとコクワガタを手にはさませて遊んでいた七歳の息子の言葉です。 つのはカブトがそれによって戦う、最も強いところ。それが同時に弱点であることを、あんまりさらりと言ってのける…